青山あこの一歩一歩。

なりたい自分になるためにはどうしたらいいんだ!ってことを真剣に楽しく考えて始めて紹介していくブログです

大谷石地下採掘場に行ってきた! 〜選択肢があることの喜びと苦悩〜

 

はろはろ〜、青山あこです。

 

先日、栃木の大谷石(おおやいし)地下採掘場を見学しに行ってきました。

今日は、そこで感じたことをつらつらと書き記したいなぁと思います。

 

①「大谷石地下採掘場」とは?

場所は、餃子の街でも有名な栃木県宇都宮市大谷町。この一帯で切り出された石が、「大谷石」と総称され、昭和の時代には、手掘りで石が切り出されていたそうです。その跡地であるこの場所では、エジプトの古代遺跡のように広い広い石の空間が広がっています。まさに、岩山を掘り進めているものなので、中の気温はぐっと低く、ダウンジャケットを着ていても体の芯から冷えていきます。

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②現代での意外な活用法

私は、事前情報を何も得ずに行ったのですが、意外に若い人が多くてびっくりしました!というのも、大谷石採掘場は、その広大かつ神聖さ溢れる空間のために、様々なアーティストのMVや映画やドラマのワンシーンに使われることも多いのだそうです。最近では、三代目JSBのMVや実写版「るろうに剣心」の映画の撮影に使われたとか!一角には、十字架の石像設置されていて結婚式も挙げられるスペースもあり、昭和の匂いが溢れる空間なのかと思っていた私は、進むたびに何度も驚かされてしましました。

私が一番気に入ったのは、華道家假屋崎省吾さんの作品の展示でした。厳かな雰囲気を醸し出している石肌に、鮮やかなお花が映えていて、とても素敵でした。

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③外の売店がめっっちゃオシャレ

だいたい洞窟とか、昔の工場跡地みたいなところの近くには、その土地の特産品とかお土産物が売ってる売店があるものですが、総じて◯◯商店って感じでレトロな雰囲気がただよってますよね。

ここは、違った!

原宿とかで売ってそうなガレット、フラペチーノ、レザー小物や現代アートのような手ぬぐい、もちろん大谷石を加工した置物とかあったけど、土産物屋さんというよりセレクトショップのようだった…。

雰囲気にやられて、私はまるごとグレープフルーツジュースを。

甘さと酸っぱさ、ほのかに苦味があって、さっぱりといただくことができました♪

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④考えさせられたこと

採掘場を進むにつれて感じたことは、本当にこれ、人力で作って行ったんだよなってこと。転がってる石を加工するんじゃない、石を切り出そうという発想とやってのけてしまった事実に感動したのと同時に、実際にこの場所で働いていた人がいたという過去の仕事風景を想像させられました。

ここで働くというのは、衛生環境も作業環境も悪く、夏場でも気温10度を下回る中、何千回とつるはしをふるって、何十キロという石を切り出し、加工していたということ。それをいく日も続けていた、「生業」にしていたんです。思うに、石切場に限らず、跡継ぎだったり、土地柄だったりで、ある特定の場所で働くという選択肢しかなかった人が、たくさんいたのだろう。そこで働かなければご飯が食べられない、生きていけない。文字通り「生きるための業」を身につけ、働いていたのでしょう。

確かに、いま、現代だって、そういう境遇にいる人たちはたくさんいる。でも、昭和時代のそれとは、圧倒的に数は少ないのだろうと思う。

一方で、数え切れない職業があり、働く場も日本に限らないような今、私たちの周りには選択肢が溢れすぎているように感じてしまう。何を選んでもあなたの人生。優しいようで突き放されているような言葉にさらされながら、どうやって生きていくのかの選択肢を、いくつも目の前に並べれている状況に、これは喜ばしいことなのか、はたまた苦しいことなのかと考えてしまいました。現在、フリーターと呼ばれる存在である中で、たまに「あなたは、これを頑張んなさい」と、誰かに断定してもらいたくなる瞬間がある。日々、「決める」という作業の連続だからだろうか?

 

決めて、迷って、また決めて。

あと何度繰り返したら、ゴールに辿り着けるのかな。

選択肢の波にもまれながらも、明日も一歩。

 

青山あこ。